オフィスレポート
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作成日:2021/05/24
大学生の就職内定率が10年ぶりに悪化



2月時点の就職内定率は?

厚生労働省と文部科学省は、2月1日現在の「令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況」を公表し、大学生の就職内定率は89.5%(前年同期比2.8ポイント減)でした。昨年の同時期の就職内定率は過去最高の92.3%でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大影響で5年ぶりに9割を切りました。また、2011年以来10年ぶりに前年同期比を下回りました。

なお、同調査の昨年10月1日時点の就職内定率は69.8%(同7.0ポイント減)、昨年12月1日時点では82.2%(同4.9ポイント減)でしたので、減少幅は縮まったことになります。

学部別、地域別では?

大学生の就職内定率は、学部別では、文系が88.9%(同3.3ポイント減)、理系が92.1%(同0.9ポイント減)でした。

地域別では、9割を超えたのは北海道・東北地区の90.9%(同1.7ポイント減)と、関東地区の90.8%(同3.2ポイント減)でした。また、前年同期比より増加したのは、中国・四国地区で87.7%(同0.6ポイント増)でした。

高校生の内定率は?

なお、文部科学省の調査結果によると、1月末時点の令和2年度高校卒業予定者の就職内定率は過去最高の93.4%(前年同比1.4ポイント増)でした。しかし、就職希望者数が前年よりも11.3%減少していることから、現在の経済状況を鑑みて進学に切り替えた生徒が増えたことが考えられます。そのため、同省は「決して就職状況がよくなっているわけではない」と分析しています。

今後もコロナの影響を懸念

昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、企業説明会の中止やオンライン面接への移行等で採用活動に混乱が生じました。また、業種によっては採用の抑制や中止をする企業が相次ぎました。

すでに来春卒業予定の新卒就職活動は始まっていますが、コロナ禍での変化に対応した採用活動を行うことがより良い人材の獲得につながると考えられます。

 

【厚生労働省「令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況(2月1日現在)」】

 https://www.mhlw.go.jp/content/11804000/000752873.pdf

 

【文部科学省「令和3年3月新規高等学校卒業予定者の就職内定状況 (令和3年1月末現在)に関する調査」について】

https://www.mext.go.jp/content/20210319-mext_jidou01-000013365_2.pdf

 
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