作成日:2011/08/08
新卒者を中心とした雇用対策
◆学生の就職支援策を強化
厳しい雇用情勢が続く中、政府は、大学生や高校生の就職支援策を強化しています。
来春卒業予定者の支援に向けて、専門のハローワークを設置しています。8月以降に離職者らのセーフティーネットを整備することと合わせて、雇用対策に力を入れているようです。
◆専門ハローワークを設置
政府は、来春の大学、高校の卒業予定者や離職者の就職支援策として、ハローワークの体制・機能を拡充しています。2010年以降、「新卒応援ハローワーク」を全都道府県に設置するとともに、新卒者の就職支援を専門に担当する「学卒ジョブサポーター」を約2000人配置しました。この「学卒ジョブサポーター」は、窓口相談だけでなく、自ら企業に足を運んで求人開拓をする点が特徴です。
◆就職率は過去最低水準
大学を今春卒業した就職希望者のうち、4月1日現在で就職した人の割合は91.1%(暫定値)で、就職氷河期と言われた過去最低の2000年卒と同じ水準となりました。
このように新卒者の就職が依然厳しい状況の中、民間の就職情報会社や大学の就職課などを頼るだけだった数年前から様変わりし、学生たちは就職活動のメニューの1つに新卒応援ハローワークを加えているようです。
◆「求職者支援法」の成立
求職者支援法が成立し、10月から施行されることも就職支援策の目玉です。
働く意欲のある人が新制度を上手に活用し、早期就職や転職のきっかけとなることが期待されます。